2011年4月11日月曜日

ボストン美術館


錦絵の黄金時代 清長、歌麿、写楽の浮世絵展を

山種美術館へ見に行ってきました。

これらは、ボストン美術館所有のものです。


私がなぜ行きたいと思ったかというと

保存状態が、摺られた当時の鮮やかな色彩が

そのまま現代に伝わる稀少な作品と言われていたからです。

実際、朱色、煉瓦色、珊瑚色、などの赤の濃淡

グリーンの濃淡、ベージュの濃淡、ときどき漆喰の黒

肌の色の美しさが保存の状態の良さを示していました。

フランスの印象派や後期印象派の画家たちが影響を受けた

この浮世絵は、その当時の画家たちが見たのと同じような

色彩で見られたかと思うと、心躍りました。


たとえば、当時一番の花魁の着物の質感、柄、帯

かんざしは見事なものです。さらに結い上げた髪の1本1本の線、

細い目とか顔の輪郭、一見同じ様に見えるのですが、よく見ると微妙な違いが

年齢や、色香を表していることに気づきました。


220年ほど前の日本の美意識の高さに感心しました。

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