
錦絵の黄金時代 清長、歌麿、写楽の浮世絵展を
山種美術館へ見に行ってきました。
これらは、ボストン美術館所有のものです。
私がなぜ行きたいと思ったかというと
保存状態が、摺られた当時の鮮やかな色彩が
そのまま現代に伝わる稀少な作品と言われていたからです。
実際、朱色、煉瓦色、珊瑚色、などの赤の濃淡
グリーンの濃淡、ベージュの濃淡、ときどき漆喰の黒
肌の色の美しさが保存の状態の良さを示していました。
フランスの印象派や後期印象派の画家たちが影響を受けた
この浮世絵は、その当時の画家たちが見たのと同じような
色彩で見られたかと思うと、心躍りました。
たとえば、当時一番の花魁の着物の質感、柄、帯
かんざしは見事なものです。さらに結い上げた髪の1本1本の線、
細い目とか顔の輪郭、一見同じ様に見えるのですが、よく見ると微妙な違いが
年齢や、色香を表していることに気づきました。
220年ほど前の日本の美意識の高さに感心しました。
0 件のコメント:
コメントを投稿