「きれいにしているだけでは、ダメなんだ」
それから無我夢中で踊ってきました。
足が痛くなったときは、手当をし、足がつったときは、
こすって、なでたりもしました。
下手でまわりの人たちにぶつかりました。
「ごめんなさい」と、言いながら踊り続けました。
”しゅん”と気持が萎えた時もありました。
転べば立ち上がり、でもまた転ぶ、、、。
もうやめよう。絶対もうやめよう。
しかし、踊り続けました。
2013年3月15日、留守電が入っていました。
「谷口さん、家庭画報6月号の1ページにご登場
していただくことが正式に決まりました」。
「家庭画報」。それは60年の歴史をもつ一流婦人誌。
女性だけではなく、インテリでエレガントな男性の読者も多いです。
その美しい大きな紙面、一面に登場できるなんて夢の夢でした。
5月1日、6月号の美しい重い本を手に取りました。
133頁には(日本を代表するカメラマンが撮ってくださった)自分の姿と
「ダンス」のタイトルが載っています。
本を両手で胸に抱きしめました。
涙がかからないように。
ありがとう 「S」さん
ありがとう 「下手なダンスを支えてくれた全てのみなさん」
「日仏芸術文化協会」は日本の最高級誌「家庭画報」さんによって
社会へまた一歩を踏み出せました。
公益法人と認証されてから13年経っていました。
ありがとう。
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