●京都本願寺大谷家ご長男の結婚式
新お裏方さまの見事なお召し物
450人の人に配られた、赤と白の御紋が入った枡
伊勢神宮の宮司さまのお言葉を拝聴している私
京都本願寺大谷家ご長男の結婚式に招かれたとき感じた事。
3つあります。
1つは、本来の日本語の使われ方を知りました。
たとえば、裏方という言葉はよくテレビなどでは知っています。
現実に平成のこの時代に文金高島田の姿を目の前にして
司会者が「新お裏方さま」という言葉を使った時に
日本語の情緒深さを感じました。
2つめは、乾杯は鏡開きの日本酒で行われました。
その450個分の枡に赤と白で紋が印刷されていました。
私はいつもシャンペンが多いので、ここでも枡の木の香りと
日本酒の香りをからフランスとは違った日本の情緒を体験できました。
3つめ、神佛習合。
神佛習合とは、神佛が融合していくということです。
ヨーロッパの文化、または人々の考えの基調となるものは
キリスト教とギリシャ・ローマの文化です。
日本文化の総体の根底にあるのは、太古の昔から伝わって来た神道と
6世紀半ばに大陸から伝わってきた仏教です。
この2つの教は互いに融合し合って、日本の文化を始め
社会のあらゆる分野の基調となっています。
なぜそれを感じたかと言うと、本願寺という仏教の結婚式なのに
お仲人さんやご挨拶する人の中に、平安神宮、伊勢神宮の宮司さま方が
いらしたからです。
●京都へ会議のために行ってきました。
会議の後の会食は、元東伏見宮家別邸料理旅館「吉田山荘」で行われました。
この表唐門は,宮大工棟梁で文化功労者の西岡常一氏により建てられた総檜造り
ステンドグラス、銅鏡の背面文様からデザインされた和と洋が見事に融合した昭和初期の建物
一人一人のお膳で頂く日本食は、いとたのしや
烏賊このわた、ふなずし、唐墨大根、うすい豆腐などの前菜から始まり
お椀、造里には鮃、しび、鱧落し、縞鯵
凌ぎ、焼物、焚合、合肴、酢の物、御飯、水物と続きました。
吉田山荘の女将がお客様一人一人に今の季節の和歌を書いてくれたものです。
私の歌は、持統天皇御製