2012年3月26日月曜日

初々しい青年がガラスの扉を開けて待っている

25ansや、家庭画報からフランスや美術関係のセミナー及び寄稿を依頼されます。
その原稿を書くためにカフェをよく使います。

私は翌日の「プライベートランチ」の挨拶文を考えるため夕方、駅前のカフェに入りました。
そこでは、誠実そうな若い男の人が注文を取りに来ました。

「コーヒーを頼みます。」少し長くいるので、夕食前でしたがチーズケーキも頼みました。

翌日の原稿を書き終えます。

レジで支払いを済ませました。

お財布におつりをしまい、バックに入れます。
出口の方を見ると、先ほどの青年がドアを開けてくれています。
『ここのカフェはお茶とケーキだけでもドアも開けてくれるんだ』と思いました。
そして、ありがとうと言って外へ出るや否や、その青年が話しかけてきました。

「もしかしたら、中根公園の前に住んでいる方ではありませんか?」

「はい、そうですが」と私。

「僕は小学生の時、あのうちのサロンコンサートに先生に連れられて、
参加させていただきました。今もそのときの夢のような楽しさが心に残っています。
一言お礼が言いたくて・・・僕は今ここで働き始めました。またいらしてください」

「それはそれは」と私。
「ええ、また来ます」と言うのが精一杯でした。

3月20日過ぎても今年はまだ寒い。
左手で襟元をあわせ押さえながら暗くなった道を歩きます。


心がなんだかあたたかくなっている。

胸が熱くなっている。

あぁ、よかった。ほんとによかった。


私もお礼を言わなくては
「サロンコンサートが出来ているのも協会の会員様のおかげですもの」


「ありがとう」

2012年3月5日月曜日

絵が2枚動いた。

先週、画家からうれしい報告がありました。

約一ヶ月前、大切な友人に、私が気に入っている画家の個展に連れて行ってあげました。
すると、そのあと、ご主人様とも見に行ったらしく、
2点求めてくれたと、画家からたいへんな感謝の言葉が送られてきました。

一方で、友人も素晴らしいアーティスティックな財産が増えたことを喜んでいます。
後日、友人に何が決め手だったのかと聞いたところ
「恵津子さんが1枚の絵を中心にインテリアを考えると
センスが良く素敵よ、と言いてくれたから」
と返ってきました。

私は、芸術家をサポートすることの大切さ、
それも同じ時代を生きているアーティストを。
それが、100年後ぐらいに芸術となってつがれていくからです。
もちろん、名もなくなってしまう場合もありますが。
そういうわけで、雪がふっても、こころは春のようです。
うちの紅梅も真っ白い雪のなか、とてもきれいに咲いています。

本日3月5日から、17日まで、銀座ギャラリーカノンで
河口聖氏の個展が開催されています。


期間 3月5日(月)~17日(土)12時~20時(最終日17時まで)
   日曜休館
場所 中央区銀座6-6-9ソワレドビル2階
   (並木通り英國屋隣)
http://www.gallerykanon.com/


左から
渡部誉紫子さん(慶応大学理事夫人)、河口聖氏、私